電源を入れてください~都市ノォト~
生きていることを記録する
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何の才能もない男!そう思ってるんだろう, わかってる,わかってるんだ,ちゃんと分かってる!!
マーシャ「暑い・・夜は嵐か・・晴天か」

ソーリン「こんな夜は,酒を浴びて早くねちまった方がいい。そうしないと馬鹿気た感慨にふけることになる。ごめんだね,そんなのは二十歳の頃に全部置いてきた。夢に溢れていたあのころにね。ところがこんな夜は,うずくことがあるんだよ,古傷が。あの女にいたぶられて出来た背中の古傷が」

マーシャ「私さ,貧乏だけど,夢があるの,私を愛してくれる人と,一つになって,子どもを2人ぐらいって,貧乏ながらも幸せに暮らしていくの,どう,すてきでしょ?そんなことを考えちゃうな。そんな夜。」

ソーリン「私がこんな夜に考えることは・・・そうだなぁ。やはり自分の未来か。10年後,あるいは20年後の自分の後ろ姿。どれだけの不幸を排除し,どれだけの幸せをため込んでいることか,それだけが気になる。今までの不幸な夜と,肥大した夢をばっさり切り捨てて,ひたすら現実的にいきていくのさ。ため込む,いい言葉だ。そのためには今が踏ん張り時なんだ。そんな夜」

マーシャ「ハハ,アナタって屁理屈かお金の話しかしないのね。アナタの口振りだと,この世で最大の不幸はお金のないことみたい」

ソーリン「その通りじゃないか。世の中で最大級の不幸はお金のないことさ。世の中に溢れる不幸の生き霊は,全部金のない奴から生まれてくるんだ。それが大半さ。キミもその目で見たことがあるだろう,そして聞いたことがあるだろう,金のない奴の断末魔をね。高架橋の下に行けばいつでも聞ける,あの死に損ない,昼間になると「パンのお恵みを」ってね,そういいながら,町中を歩き回るのさ。そうして,やっとこさ手に入れた1ルーブリを,なんと嗅ぎタバコにつかっちまう。最低の生き物さ,金のない奴らは」

マーシャ「私に言わせれば,ボロをまとって「パンのお恵みを」って歩き回ることなんて,なんでもない。本当に辛いのは,こ・・・・・・やめた,何でもないわ。どうせ貴方には分からない」

ソーリン「そうやって自分を慰めてればいい。10年後,未来を肌で感じられるのは,ため込めるやつだけさ。夢!?そんなものは想像力の無い奴に押しつけておけばいい。空ばかり見ていても,金は落ちてこない。賢明な奴は,地面を這いつくばって何処かに落ちているかもしれない10ルーブリを拾い上げることに全力を尽くす。それこそ一日中ね。たった10ルーブリのために。それが生きるって事だ。昔から,ずっとそうだった。お前の親父も,じいさんも,そうやって生きてきたはずだ。そしてその為には今が肝心なんだ。想像力,今私が求めているものは,たったそれだけ。世の中が求めているのはそういう種類の力だってこと」

マーシャ「うそ。乞食にだって幸せな人はいる」

ソーリン「たった1ルーブリで買えるだけの嗅ぎタバコでも,確かに幸せは与えてくれるかもしれない。たった5分ぽっちの幸せだけどなぁ」

マーシャ「そういう言い方は止めて,わたし,本気なんだから,どうしても駄目になったら,田舎に帰って畑でも耕す。でもね,女にもてない金持ちより,女にもてる一文無しになりたい,そんな生き方もアリだと思うの」

ソーリン「かってにもてていてくればいいさ。ところが,自分が2枚目だと思っていたら,実は3枚目4枚目だったなんてことは,いくらでもあることだ。そういう馬鹿がいるから喜劇はうまれるんだよ。そうやって世の中は回る。キミもそんな喜劇役者になりたいのか?ならいいだろう,思う存分その喜劇的な人生を満喫してくれたまえ。今の私にいえることは,それだけかな」
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