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セイント.ジョージのドラゴン退治 その1
『St. George and the Dragon』にみるドラゴンの描写の変化。

まずはウッチェロから(1460)
uccello5.jpg


そしてカルパッチオ(1504-1507)
carpaccio35.jpg

carpaccio37.jpg



ラファエロ(1505)
同時代のドラゴンを見比べるだけで,ラファエロが何故天才と呼ばれていたのかが分かる気がする。
ドラゴンが,主役以上に生き生きとして見える。ローザに比べると細部の造形の書き込みが甘いですが,それは16世紀初頭ですから,引いて考えるべきでしょう。
lvr-george.jpg

nga-george.jpg




スクエア製ゲームの,レベル1の敵みたいなのがコッソリ中央にいます。
これはStジョージさんの悪魔退治を描いた絵ではないですが,ヒロエニムス・ボッシュ(ボス)(1505前後)とほぼ同時期に,同じようなクリーチャーを描いている絵なので,最近気になっています。ラファエロ作です。
踏みつけられているドラゴンの表情がとっても良いです。

michael_by_raphael1.jpg



ラファエロは背景が結構ダサい。後世の人間がダビンチをやたら評価するのはダビンチが背景を描くのが巧かったから,という気がして成らない。ラファエロももう少し背景画に注意を払っていれば・・・
魅惑のサルヴァトール・ローザ その1
salvator rosa (1615-73)

ローザの描く悪魔は,岩や木の枝に似ている。
もともと背景画の職人であったわけだから当然なのかもしれないけれど,このゴリゴリした感じは,悪魔と云うよりはクリーチャーに近い。

ローザの悪魔の造形が,RPGに与えた影響はかなり多いんじゃないか?

『The temptations of Saint Anthony』(聖アントニウスの誘惑)
Salvator_Rosa.jpg


彼の描いた背景画
art_rosa.jpg


岩や木々のスタイルを悪魔の骨格に持ち込んだのは革命だったと思う。
彼が創始者かどうかは知らないけれど。


このクリーチャーは実にモダン。
『Jason Charming the Dragon』
rosa1fs.jpg



15世紀前後の悪魔は大体人間の形をしているのだけれど,ある時期を境に動物化?(クリーチャー化)していく。これは何故なのだろう。
十字軍の思い出が,もはや忘れ去られているからかな?


マティアス・グリューネヴァルトの描いた悪魔
マティアス・グリューネヴァルトはイーゼンハイム祭壇画のせいで宗教画(イコン)の印象が強いけれど,実はちゃんと悪魔の画も描いている。さすがゴシック。ゴシックはやっぱイイよ。ロココロリよりゴスロリ。
モノトーンですよ,やっぱ。
(ネット上では祭壇画以外の悪魔絵は見つけられず。)


『聖アントニウスの誘惑』
画面めいいっぱい耽美です。絵の形が凸凹なのは扉絵だからです。
20060607024437.jpg



上の絵(聖アントニウスの誘惑)のアップ。こうしてみると,とても漫画チック。谷岡ヤスジが描きそうな鼻水キャラが右中央にいますね。そうか谷岡ヤスジは・・・
20060607024505.jpg


『聖アントニウスの聖パウロ訪問』
ディズニーランドにあるアトラクションのセットのような背景ですね。YASOの読者が喜びそうな絵。
20060607024450.jpg


地獄と口
日本では余り見られないけれど,西洋では,人間の口は地獄の入り口であると考える風習がある。あるいは地獄のモチーフとして口がかかれることが多い。これは何でなのだろう。

人間を食べていると云うよりは,人間を口の中(地獄)へ送り込もうとしているように感じる,
d-hm.jpg


Demons17.jpg


これが一番顕著だろうか。
悪魔が口からはい出てきている。
fallofangles-small.jpg


これも這い出し系
mouth2.jpg


口の中で租借していないんですよね。
詰め込んでいる感じに見える。
(クリーチャーの造形が90年代前半のアニメのものとソックリ)
Hell2.jpg


ピーター・ブリューゲルのmad megは有名だけれども,ここにも地獄の入り口として口がかかれている。
mad-meg.jpg


ほんとみんな頭がおかしいよ。
死に近い人間は,同時に,神に近い人間でもある。
身体(精神)障害者は昔から描写の対象になってきてた。
文学もそうだし,美術もそう。
たぶん,そこに美を感じてしまう人がいるからだろう。
得も言われぬ背徳的美を。

人は潜在的に,おかしなものや,不気味なものを見たいという願望があるのではないだろうか。

ブリューゲルの描く人間は僕には身障者にしか見えないけれど,
日本人には大人気。ゴッホの次ぐらいに人気がある。なんでかな。
たぶんそういうことだ。
brueghel2.jpg


ブリューゲルの露骨な身障者描写画。
題名は『beggars』 訳すと脚のない天使,,嘘,乞食。

beggars.jpg


野戦病院で手術を受けている傷痍兵が
「ひ,膝だけは残しておいてくれ・・・」
と医師に懇願しているシーンを,昔,戦争漫画で読んだのだけれどそれを何となく思い出した。

Josse Lieferinxe

死ぬことにしか希望を見いだせない人も,結構いる。年間3万人位。
(1497)
LIEFERINXE_Josse_Pilgrims_At_The_Tomb_Of_St_Sebastian.jpg



これもJosse Lieferinxe
人は何故,死人を描くのか。
lieferinxe.jpg


描きたいから描くのさ。


死と神は近似のものである
死を描くことは,神を描くことと同じ事
人は,死人や,死人同然の人間に神の存在をみる
死体を描くことは,神を描くことと同じ事
身障者を描くことは神を描くことと同じ事
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